古いモノクロフィルム効果
モノクロ調の古いフィルムのような効果を再現します。
音声も古い感じに加工でき、作ったあと他の動画に変更したいときもプリコンポーズした中身の動画を差し替えるだけでお手軽に変更できます。
応用例として、「さらに古い感じ版」の解説もしています。
- 使用エフェクト
- 標準エフェクトのみ
- 制作サイズ
- 1920 x 1080px
-
動画素材をコンポジションに配置します。
-
まずは動画の解像度を荒くしていきます。
さきほど配置した動画レイヤーをプリコンポーズします。コンポジション名「Low Material」としました。 -
「Low Material」コンポジションを開いたら、動画のスケールを「10%」に変更します。
このスケールの値はお好みでいくつでも構いません。10%だと10分の1の解像度に、25%だと4分の1の解像度になります。 -
元のコンポジションに戻り、「Low Material」レイヤーのスケールを「1010%」に変更します。
1000%より少し大きめに拡大しているのは、のちに画面を揺らす処理をしたときに画面が見きれないようにするためにしています。 -
画質を調整していきます。
調整レイヤーを作成し、エフェクト「Lumetriカラー」を適用し、値の「クリエイティブ」の中にある「Look」の項目を「SL NOIR LDR」に変更します。 -
さらに調整レイヤーにエフェクトを追加していきます。
エフェクトの「ノイズ」、「ブラー(ガウス)」、「ポスタリゼーション時間」を適用し画像のように値を設定します。
「ノイズ」「ブラー(ガウス)」で画質の粗さとぼかし具合を、「ポスタリゼーション時間」でフレームレートを下げています。これで概ね完成しました。以降では質感を高めていきます。
-
画面のブレを再現します。
「Low Material」レイヤーの「位置」に次のエクスプレッションを書きます。「位置」のエクスプレッション
wiggle(8,5)
-
お好みでノイズ素材を足して質感を調整します。
動画素材ページにある「フィルムノイズ」と「ノイズ02」を使って、ノイズ感を増してみました。
2つの素材の不透明度は「10%」にし、「フィルムノイズ」はレイヤーモードを「焼き込みカラー」に、「ノイズ02」はレイヤーモードを「ソフトライト」にしています。 -
最後に音声も古い感じにエフェクトで調整します。
「Low Material」レイヤーにエフェクト「ハイパス/ローパス」を適用し画像のように値を設定します。
さらにもう一度エフェクト「ハイパス/ローパス」を適用し画像のように値を設定します。
これで完成です。
応用例:さらに古い感じ版
-
調整レイヤー複製するだけで、お手軽にさらに古い感じにできます。
調整レイヤーを複製すればするだけ画質が荒くなっていくので色々試してみてください。