お手軽な映像合成の作り方
手の動作や小物の撮影であれば身近にある物でグリーンバックやブルーバック環境を作ることが可能です。頑張れば人一人分くらいの環境を作ることも可能だと思います。
用意するもの:フェルト布など
今回の撮影環境:一般的な室内(撮影時間は夜で室内照明は普通の部屋の蛍光灯。追加照明なし)。
撮影機材:キヤノンEOS 5D Mark II
- 使用エフェクト
- 標準エフェクトのみ
- 制作サイズ
- 1280 x 720px
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グリーンバック(ブルーバック)になる素材を用意するのですが、身近にあるもので代用したいと思います。
今回は100均で見つけたフェルト布を使用しています。フェルト布でなくても色が鮮やかな画用紙やビニールシートなどでも大丈夫です。
ここで注意点としては、ツルツルテカテカした素材だと光が反射して、編集のときに上手く抜けないので、なるべく光が反射しない素材を選ぶのが大事です。 -
今回は手の動作を撮りたかったので、手から腕までが入る大きさのフェルト布を用意し、このように壁に貼り付けました。
撮影する上で大事なポイントは照明です。なるべく均一に光が当たるようにしておくことが大事で、ライティングにムラがあると編集で抜くときに綺麗に抜くことが難しいです。 -
スクリーン内で手を動かし、それを撮影していきます。
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撮影した素材を編集していきます。
映像素材に「Keylight(1.2)」エフェクトを適用し、「Screen Colour」のスポイトでグリーン色を抜きます。
「Screen Gain」の値で抜き加減を調整します。 -
輪郭が少しぼやけた感じになってしまっているので、「マットチョーク」エフェクトを適用し、輪郭をクッキリさせました。
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実際に使用する部分にマスクをかけて余分なところを見えなくします。
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最後に背景を敷けば完成です。
アルファ付き動画の書き出し方法について
切り抜いた素材をアルファ付き動画として書き出したいという場合、アルファ付き動画の書き出し方法については「背景が透明なアルファチャンネル付き動画の書き出し設定」で解説しています。